香水レビューを俳句でやってみた
コロナ禍になってから、何度も利用しているのが「Celes(セレス)」というサイト。
500種類以上の香水を0円からお試し / 公式 | Celes (セレス)
香水を少量から試せるサイトで、一本丸ごと買うのは怖いくらい高価な香水も試せるので本当に助かります。
おそらく100種類近くを試してきたので、その中で印象的だったり好きな匂いの香水を俳句で表現してみたい!
香水の説明文がすでにめちゃくちゃ詩的なので、それに負けないように作りました。
California reverie(Van Cleef & Arpels)
ヴァンクリーフ&アーペルの「カリフォルニア・レヴェリー」
いまめちゃくちゃ欲しい香水、でも高い…高いよ…
「海の匂い」「ホッとする涼しさ」「夕方」などを感じた。
夕立を水着のままに帰りけり
Lazy Sunday Morning(Maison Margiela)
メゾン・マルジェラの「レイジー・サンデー・モーニング」
自分用に購入した香水。めっちゃ好き。
「清潔感」「裸の滑らかさ」「白」などが連想できた。
洗濯の終わるまで眠る裸かな
Mojave Ghost(Byredo)
バイレードの「モハーヴェ・ゴースト」
バイレードは個性的で良い、いつか一本欲しい。
「生の花っぽい、瓜っぽい」「夜に向かっていく」なイメージ。
夕顔が咲いたと雨戸閉めはじめ
Nuit de Cellophane(Serge Lutens)
セルジュ・ルタンスの「セロファンの夜」
ボトルがかっこいいし、ネーミングも大胆で良い。
「秋の夜、のんびりした感じ」「美意識の高さ」を感じる。
爪の色決めかねている夜長かな
White Moss(Acca Kappa)
アッカカッパの「ホワイトモス」
田中みな実さんが使っているらしい。
「ピリピリとした苦み」「すこし草っぽい」「洗練された大人」なイメージ。
仕事の日の父の匂いやきりぎりす
俳句から匂いを作る新しい香水ブランドとかアリ!?
香水レビューを俳句でやってて思った、逆もできるじゃないか…と。
いいな、有名な俳句をイメージした香水のブランド。
ブランド名は「haiku」でいいやん。海外ウケも絶対に良い。
だれか調香師さん、やりましょうよ!
Khruangbinと春の季語
春だなー!と思うのは暖かさとか光の感じは勿論なのだけど、私は湿度が一番だと思う。急に湿度が上がって息が上手くできない感じ、それが私の春です。
— 正山小種 (@moshiko604) 2021年2月25日
そう、湿度こそ春だ!
桜が咲く頃の息苦しさ、何かせねばと焦って溺れていくような感覚。
湿度が上がると匂いも濃く、肌に当たる空気も重くなる。
その中でさらさらと春風が吹くと、息がうまく吸える瞬間がある。
卒業や入学、引っ越しなどなど、ピカピカ輝く不安の記憶と、
この春の湿気が結びついているのだろうな。
Khruangbin(クルアンビン)を聴いていると、日本の四季が思い浮かぶ。
アメリカのバンドなのだが、タイ・ファンクに強く影響を受けているらしく、
確かに、ジメジメとした曲が多い。
特に日本の春と夏のような曲が多いので、
今回は春の季語とクルアンビンの曲を取り合わせていきたいと思う!
「Dern Kala」と「春泥」
泥臭く始まるのかと思いきや、ギターの浮かれたメロディが春の陽気さそのもの!
湿った土の上をのんびり散歩している気持ちになるのは、私だけか!?
季語は「春泥」を選んだが、ほかにも「野遊び」や「遠足」もアリ。
「Zionsville」と「海猫渡る」
「Dern Kala」は野原のイメージ、対して「Zionsville」は海のイメージ。
海水浴するにはまだ冷たそうな海、でも確実に優しさが増している波が見えてくる!
海のキラキラと一緒に、これまた素敵な気持ちの良い風も感じるのだ…!
なので、季語は「海猫渡る」がピッタリでは?
「Cómo Te Quiero」と「凧」
ゆったりとしていて、少し雲がある青空が見えてくる。この曲の魅力は浮遊感。
自分が空に浮くのではなく、なにか大切なものが手から離れていくイメージ。
取り合わせるとしたら「凧」が一番だと思う。
春だから、Khruangbinを聴こう
他にも春を感じる曲があるので、プレイリストを作成しました。
俳人たちにKhruangbinブームが来るといいなぁ…